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2018年9月4日
かぶせ物には大きく分けると保険適応のかぶせ物と自由診療(保険の効かない)のかぶせ物の2種類があります。
銀のかぶせ物が保険診療、白いかぶせ物が自由診療とゆうわけではありません。
今回は当医院にて修復させていただいているかぶせ物の種類について説明します。
【保険のかぶせ物の種類として】
①硬質レジン前装冠:金属のフレームに高強度プラスチックを張り付けたかぶせ物(主に上下の前歯に適応)
②CAD/CAM冠:高強度プラスチックのブロックを削り出しで制作したかぶせ物(主に上下の4番目、5番目に適応)(条件付きで下の6番目まで適応)
③銀歯:パラジウム合金を鋳込んで作られるかぶせ物(主に上下の6番目、7番目の歯に適応)
これは1本単位の場合です。(入れ歯のフックのなる歯やBrなど、いろいろな条件により適応がことなります。)
【自由診療のかぶせ物の種類として】
①ジルコニアオールセラミッククラウン:金属よりも固いジルコニア(白)のフレームにセラミックを焼き付けたかぶせ物
②メタルボンドクラウン:金含有量の高い金属にセラミックを焼き付けたかぶせ物
④ホワイトクラウン:コバルト金属にセラミックを焼き付けたかぶせ物
③ゴールドクラウン:金歯
このように多種にわたるかぶせ物があります。
それでは保険と自由診療の特徴についてです
①治療の負担割合が3割or2割or1割or0割である(保険診療)
②治療の場所や内容によって制約がある(保険診療)
③精度が違う(自由診療)
④セラミックは表面に傷がつきにくく、歯垢(プラーク)が付きにくく安定した材料の為、歯と歯肉にやさしい(自由診療)
⑤金を使用しているので腐食作用がなく、噛む力やかみ合わせに対し、非常に柔軟性がある(自由診療)
⑥保険適応外の為、高価な費用がかかる(自由診療)
簡単にですがあげてみました。
もっともっと説明させていただきたいのですが、詳しくは診察にてm(__)m
たくさんかぶせ物の種類がある中で、私が重要だと思っていることは、、、
再治療(かぶせ物の治療だけでなく、根の再治療も含む)をどれだ少なくできるかということです。
1本の歯に対し、再治療を行うごとに成功率、予後(もち)は低下するといわれています。(理想は一生ですが、、)
その為に、1回目の治療の時に、どれだけ正確に治療を行い(患者さんの協力も不可欠です)、歯と歯肉に安定した材料を選択し、精度の高いかぶせ物が出来るかが重要だと考えています。